決算の要点(2025年3月期)
USSの2025年3月期は、売上高1,040億円(前年同期比6.6%増)、営業利益542億円(同10.8%増)、経常利益549億円(同10.5%増)、当期純利益376億円(同14.4%増)と、全体的に好調な業績でした。
主力のオートオークション事業では、出品台数320.2万台(3.8%増)、成約台数214.5万台(8.0%増)、成約率67.0%(前期64.4%)と順調に推移。落札手数料の引き上げも収益拡大に寄与しました。
一方で、リサイクル事業は売上高840億円(20.1%減)、営業利益5.4億円(53.4%減)と苦戦。大規模解体工事の減少や業務委託費の増加が響きました。
財務面では、自己資本比率が76.2%と高水準を維持。キャッシュ・フローも堅調で、営業活動によるキャッシュ・フローは381億円、期末の現金残高は1,047億円となりました。
配当については、年間配当金43.4円(前期比▲32.0円)となり、25期連続増配を達成。2026年3月期からは配当性向60%以上、総還元性向100%以上を掲げ、株主還元をさらに強化する方針です。
次期の見通し(2026年3月期)
USSは2026年3月期においても増収増益を見込んでおり、売上高1,118億円(前年比7.5%増)、営業利益558億円(同2.9%増)、当期純利益383億円(同1.8%増)を予想しています。
主力のオートオークション事業では、出品台数3,328千台(同3.9%増)、成約台数2,167千台(同1.0%増)を見込み、成約率は若干低下の65.1%としていますが、安定した需要が見込まれます。
また、横浜会場の建て替えなどの積極的な設備投資(年間169億円)を予定しており、中長期的なシェア拡大と収益力強化を目指します。
配当方針
USSは2026年3月期以降、連結配当性向60%以上、総還元性向100%以上を目標に設定し、株主への利益還元を一層強化する方針を打ち出しました。26期連続増配も目指しており、次期の年間配当金は48.6円を予定しています。
USSの強みと弱み
強み
- オートオークション市場での**高いシェア(約41%)**と安定した収益力
- 手数料ビジネスモデルによる利益率の高さ(営業利益率52.1%)
- 高水準の自己資本比率(76.2%)と豊富なキャッシュ
弱み
- 中古車輸出やリサイクル事業など、景気や相場の影響を受けやすい事業も一部含む
- 成長性の高い新規事業が限定的で、主力依存が強い構造
| 項目 | 2024年3月期(前期) | 2025年3月期(今期) | 2026年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 97,606 | 104,021 | 111,800 |
| 営業利益(百万円) | 48,937 | 54,206 | 55,800 |
| 経常利益(百万円) | 49,654 | 54,883 | 56,500 |
| 当期純利益(百万円) | 32,906 | 37,636 | 38,300 |
| 1株当たり配当金(円) | 75.4(分割前) | 43.4 | 48.6 |
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決算としては良かったと思います。明確な累進配当や増配といった方針の明記はないものの、配当実績は申し分無しですね。

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