外貨建て金融商品の基本
外貨建て金融商品とは
・外貨建て金融商品とは、取引価格が外貨建て(米ドル・豪ドル・ユーロなど)で表示されている金融商品をいう。
為替レート
・外貨建て金融商品を購入する際には、円から外貨に換える必要がある。
・また、利子や元金を受け取る際には、外貨から円に換える必要がある。
・この時に為替レートを用いるが、円を外貨に換える時のレートはTTS(Telegraphic Transfer Selling Rate:円を売る)を、外貨を円に換えるときはTTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)を用いる。
・基準となるレートをTTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)という。そこに為替手数料を加えて、TTSやTTBになる。


TTSとTTBは、円を主体に考えると分かりやすいです。
円を売って(Sell)、外貨を買うのが、TTS
円を買って(Buy)、外貨を売るのが、TTB
為替リスク
・為替レートは刻々と変動しているため、外貨建て金融商品の取引には為替レートの変動による影響がある。
・為替レートの変動によって生じた利益を為替差益、為替レートの変動によって生じた損失を為替差損という。
主な外貨建て金融商品
・主な外貨建て金融商品には、外貨預金・外国債券・外国投資信託などがある。
外貨預金
・外貨で行う預金。仕組みは円預金と同様。
・預金保険制度の対象外。
・定期預金は原則として、中途換金ができない。
・利子は利子所得で源泉分離課税、為替差益は雑所得で総合課税。為替差損による損失は損益通算できない。

ちなみにFXはCFD、先物取引と損益通算ができます。
また3年間は損失の繰越が出来るので、FXをレバレッジをかけずに買う方が安全かもしれません。
外国債券
・発行者/発行場所/通貨のいずれかが外国である債券。

”いずれか”が外国であればよいので、円建ての外国債券というのもあります。
| 名称 | 発行体 | 発行場所 | 通貨 |
| 外貨建て外債 (ショーグン債) | 外国 | 日本 | 外貨 |
| 円建て外債 (サムライ債) | 外国 | 日本 | 円 |
・元本の払込、利払い、償還において、異なる2つの通貨が使われる債券を二重通貨建債という。
| 払込 | 利払い | 償還 | |
| デュアルカレンシー債 | 円 | 円 | 外貨 |
| リバースデュアルカレンシー債 | 円 | 外貨 | 円 |
外国投資信託
・投資信託の国籍が外国にあり、外国の法律に基づいて設定される投資信託。代表的なものに外貨建てMMFがある。
《外貨建てMMFの特徴》
・外貨建ての公社債や短期金融商品などで運用されている。
・株式は一切組み入れていない。
・売買手数料がない。
・いつでもペナルティ無しで換金可能。
・収益分配金は利子所得で、20.315%の申告分離課税。
・譲渡差益(売却益)は、譲渡所得。
コメント
FXを介して外貨を買った方が、外国に行くときに窓口で外貨を買うよりもお得みたいです。
ここはTTB/TTSを使った計算問題として実技で出ることが多いので確認を。
過去問

正解はこちら
正解は③です。
投資元本である預入金は、日本円を売って(Sell)ドルを買うのでTTSを用います。投資元本は、1万ドル×130円=130万円です。
保有期間の利回りは3%であり、保有期間が1年間なので、1年後は10300ドルになっているはずです。これを円に払い戻す(円を買う)と、10300ドル×134円(TTB)=1380200円になります。
得た利益を投資元本で割れば利回りが出るので、(1380200-1300000)÷1300000×100≒6.17%

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